「アラ還」で婚活 50代で結婚するデメリットや決め手は

人生90年時代、平均寿命は過去最高を更新

女優の浅野ゆう子さんが、57歳で結婚したと報道された。相手は同世代の一般人だという。このニュースが流れるとすぐ、同世代の知人から連絡があった。「私も結婚したい!」一方で別の友人からは「今さらどうやって知り合えるの?」という声も。

平成28年の簡易生命表によると、男の平均寿命は 80.98年、女の平均寿命は 87.14年となり、前年と比較して男は0.23年、女は0.15年、上回っているという。人生90年時代、アラ還でも残りの人生は長い。

還暦近い、しかしパワフルな独身女性たちは、このニュースをどう感じているのだろう。

この年だからこそ寄り添う人がほしい

「この年齢だからこそ結婚」という浅野さんの言葉に心を射貫かれたというのは、リカさん(56歳)だ。

「不倫していた彼と別れて4年、ずっとひとりなんです。最初はひとりは自由だと思っていたけど、今は寂しくて。この年末年始も30日まで仕事だからよかったけど、大晦日から三が日はひとりぼっち。彼と別れてからは年末年始は海外旅行をしていたんですが、今年は仕事の都合で旅行もできなかったし。とにかくひとりでいるのがつらかった。私もそろそろ結婚したいです。この年だからこそ」

体力も気力も衰えていくのを日々実感しているというリカさん。「家族がほしい」というより、「寄り添う人がほしい」というのが本音だと話してくれた。

「この年で結婚してもうまくいかないよと友人には言われるんですが、お互いにひとりでの生活が長いからこそ、干渉しすぎずに寄り添えるような気がするんですよね」

理想論かもしれないが、気持ちはよくわかる。とはいえ、この年齢だからこそむずかしいことも多々ある。

相続や介護の問題が直結し、あきらめる人も

実際にアラ還で婚活しているマサコさん(59歳)は、結婚相談所に入会し、この3年間で10人の人に巡り会ったが、誰とも結婚には至らなかった。

「結婚しようと思った人がふたりいたんですが、ひとりは奥さんに先立たれた方。ところが相手のお子さんに大反対されました。なまじ資産のある人だと子どもに反対される。もうひとりは資産はないけど、一緒にいてとても楽しいので気持ちが動きました。ただ、つきあい始めて2カ月で病に倒れてしまって。気の毒だとは思いましたが、看病するために一緒になるのはちょっとね……。冷たいようだけど別れました」

長く一緒にいたからこそ介護もできる。つきあい始めてすぐ介護が始まるのはやはりつらい。「この年齢だからこそ」のデメリットは大きい。

学生時代の友人との再会が“決め手”に

それでも誰かと一緒に過ごしたい、長い老後をひとりでは生き抜けない。そう気弱になっていくのがこの年代の女性たちだろう。

「妙な言い方かもしれませんが、私はこの年で結婚してよかったと思っています」

満面の笑みでそう話すのは、チサコさん(58歳)だ。彼女は学生時代に父を亡くし、それからはずっと母とふたりで暮らしてきた。結婚する機会がなかったわけではないが、母をひとりにすることができなかったのだという。

40代後半のころ同居していた母が倒れ、仕事と介護で身も心もくたくたになったという。7年間の介護を経て母を見送ったときに再会したのが大学で同級生だった男性だ。

「3年ほど前でした。私の介護のことを知っていた学生時代の友人たちが慰労会みたいなものを開いてくれて。そのとき久々に再会したのが彼。彼はバツイチで、男手ひとつで子どもたちを育て上げたそうです。その翌日、彼から連絡が来てふたりでゆっくり会わないかという話になって……」

食事をしたり映画を観たりと、ふたりで会うことが多くなった。ゆっくりゆっくり関係を作っていったような気がするとチサコさんは言った。

「気づいたら、毎晩彼と話したいと思うようになっていて。彼にそう言ったら、自分もそう思っていたと。そのまま勢いで婚姻届を書いてしまいました。彼のお子さんたちにはその場で電話をかけましたが、大賛成してくれましたね」

もともと知り合いで互いの人間性についてはある程度わかっていたからこそ、すんなり結婚までいったのかもしれない。

「ブランクがあっても若いころを知っているというのは確かに大きいかも。私の友人でも、中学時代の友だちと再会、お互いに独身だったから盛り上がって結婚した人がいます」

50代後半で知り合ってゼロから互いを理解しようとするのは大変なことだ。だが、かつての知り合い、友人なら互いの根底をわかっている分、恋愛にも結びつきやすい。

これからはそういう再会からの結婚(再婚)が増えていくのかもしれない。

参考文献:Peachy

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