元祖・相席居酒屋に運命の出会いはあるのか?アラサー独女が潜入

昨今、「相席屋」という居酒屋が大流行していますが、あのシステムの元祖的存在のお店があるのを、ご存知でしょうか。それは東京・品川区の青物横丁駅近くにあります。今日はそんな元祖婚活居酒屋で、本当にいい出会いがあるか調査してきました。

■せわしない店内にはお客さんがずらり

 「お店どこだろう〜?」と迷うより先に、目的の店「四万十」は見つかりました。駅から徒歩2分くらいの場所にあるお店は、外観からは婚活臭はあまり漂っていません。2階に上がる階段の壁に貼られた相田みつをのありがたいお言葉を眺めながら入店すると、元気なおばちゃんが出迎えてくれます。その日、入店した土曜の午後8時頃は大雨だったのですが、店内は意外にも客入り上々。土曜ということもあり、私服の方ばかりですが、おそらく年齢はアラフォーで会社員と思しき人が多いようです。
 先に会計で1人3,000円を支払い、席に通されますが、どうやら女性は壁側に一列に座らなくてはいけない模様。通路側に男性が座り、相席をするという仕組みのようです。今回3名で来店した我々独女チームは、ひとまずマッチングが発生するまでの間、宴を楽しみます。
 飲み物は、ビールからサワー系まで豊富(飲み放題)。地酒もイケるということで、さっそく胃の調子を確認しあいカンパイ!
 どんどん運ばれる料理は、鰹のたたきに鶏のからあげ、コロッケと、定番飲み会メニューですが、名物の鰹はもちろん、コロッケがとにかく甘くておいしい。このおいしさなら相席なしでも、楽しめます。

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写真の料理は3人分

■無料の占いには、期待するべからず

 宴を始めてから数十分。私たちはスタッフに呼ばれます。
「占いの順番です。お1人ずつどうぞ〜」
 そう、このお店は、占い師のおばちゃんが、女性限定で無料で運勢を見てくれるのです。生年月日と名前を紙に書き込むと、すかさずおばちゃんが早口で話し出します。
「あなたは何か区切りのある仕事をした方がいいわ。たとえば先生とか、セラピストとか、時間で区切る仕事ね」
(おばちゃん、ここ相席居酒屋なんですけど……)
 おばちゃんはなぜか、恋愛運ではなく、仕事について延々話し出すではありませんか。まあ、個人的には恋愛よりも仕事の方が気になるのでいいのですが、とにかくものすごい早口なのが特徴です。

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「あなたはね、仕事の運勢はいいし、恋愛運のタイミングも悪くないよ! でも同棲はしちゃダメね。結婚が遠のくって話をたくさん聞くから」
 最後はお説教がまじっていましたが、はっきりいって、あまりにもアドバイスがザックリしています。ちなみに九星気学と手相、日本の神様カードというタロットの変わりダネを使って見ているそうですが、とにかく早口だし話す内容があいまいで、当たっているのかいないのか、わかりません。
 終わった後は、「なんかまあ……あれ、私、何言われたんだっけ?」とニワトリ状態に記憶が飛びます。同席していた友人も、言われたことを全然覚えていなかったので、興味のある方は質問を絞っていかれた方がよいと思います。

■マッチングは交換不可の運まかせ!

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そうして料理と占いを楽しんだ後、いよいよ男性2名とマッチングをすることに(本来は占いタイムを待たずして、男性が来店し次第マッチングとなります)。お相手は、39歳とそのセンパイ(推定40代半ば)。しかしここで、あらためてあることに気付きました。
「このお店、年齢層が高い!」
 そうなんです。パッと見、男女どちらもアラサーというよりアラフォーが多いんです。相席屋の年齢層がアラサーや20代前半女性が多いことを考えると、アラフォー男女にはオススメの婚活スポットかもしれません。

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あらためてカンパイし、自己紹介をしていくと、またしてもお店の一声がかかります。
「男性2名、コチラに失礼させてください」
 なんと今回、女3名での来店だったため、男性2名と相席すると女性が1名余る計算に。そのため、さらに2人組の男性(38歳と39歳)を追加でマッチング。全部で計7名の卓が出来上がってしまいました。
 これでは前回と同じ、「知らない者同士がまざってギクシャクするパターンだな」と思っていたら、男性1名がものすごい社交性を発揮するではありませんか。知らない男性に「どこから来たんすか? よく来るんすか?」とテキパキ話しかけ、「実はさっきまで相席屋に行ってたんですけど、つまらなくてこっちに来ました」と面白い回答を引き出し、スムーズに同性とも交流を開始するではありませんか。
 雰囲気はまるで合コン。女子メンバーも意外と楽しそうです。ほっと一息ついたところで、私は次の問題に取りかかります。それは、社交性満点男子のツレ、私の目の前に座る推定40代中盤の寡黙系男子。彼は話をしようとせず、延々お酒を飲んでいるのです。そもそも40代らしい彼と私では話が合わず、場がまったく盛り上がらない! 私が社交性男子の輪へ入ると、寡黙系男子がひとりぼっちになってしまうので、それも可哀想でできず、身のこなしに困っていました。
「めんどくせえ……」
「婚活居酒屋に来ておいて、全く喋らないとは何様だっ!」と心の中で悪態をつくも、ふと私は隣の席に目をやります。そこにはまさに、今マッチング終了となった男性たちが、「次どうする?」と話し合っているのです。
「あれーもうそちら、おしまいですか?」
 私はその2名の男性をナンパします。「え、いいんすか? まざって?」とノリノリの彼ら。「もちろんですよー!」ということで、退屈な状況を打破するべく、寡黙系男子のためにさらに2名の男性を投入。このうち1名の男性(推定40代前半)がノリノリのラテン系で、寡黙系男子も楽しそう。
 こうして、女3名+男2名+男2名+男2名=合計9名テーブルで最終的にはどんちゃん騒ぎ(笑)。閉店間際とあってお店も好きにすればという感じで、夜はふけていったのでした。
 最後はみんなでザクッとLINEを交換してお店を後にしましたが、個人的には相席屋と比較しても、「また行きたいかも!」と思えるお店でした。
【良かった点】
・お料理がそれなりにおいしくてしっかりしていた
・お酒の種類も豊富で、おいしい
・客層は比較的明るいアラフォーが多く、今回たまたまなのか、社交性の高い人が多かった
【悪かった点】
・占いが完全にやっつけ仕事だった
・相席する相手のチェンジは不可! そのため出会いは運が左右する
・お酒はセルフサービスの物もアリ。店内が混み合うと、狭いため非常に動きにくい
 ちなみに後日、一緒に行った女子たちに状況を聞いたところ、あの日出会った男性と連絡を取り合っている子もいる模様。やはり男性の質は運次第ではありますが、意外といいかも四万十!

参考文献:サイゾーウーマン