3時間待ちも当たり前?知らない人と相席になれる、話題の居酒屋「相席屋」に潜入してみた

あ〜飲みたい。でもどうせ飲むなら楽しく飲みたい。っていうか、かわいい子と飲みたい。いや、イケメソと飲みたい!……そんな願望渦巻く昨今、話題になっているお店があるらしい。

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お店の名は「相席屋」。別名「婚活応援酒場」とも呼ばれていて、現在全国に20店舗(2015年3月現在)を展開するなど人気急上昇なのだそうです

「相席屋」のウリは何と言っても「知らない人と相席になれる」こと。合コンなどと違って、事前にセッティングの必要もなく、フラリと訪れれば誰かとお酒が飲める。ここならきっとイケメソと飲みたい願望を叶えてくれるに違いない!――と、とある土曜日の夜、狙った男は確実に落とす百戦錬磨のアロマセラピストS嬢とともにお店へ潜入してみました。

訪れたのは「相席屋渋谷南口店」。うわさ通り、17時開店で、18時には2階の入口前から階段下まで若者が並んでいる……恐るべし。

●「相席」になると飲み放題スタート!

店内に入るとお兄さんがお店のシステムを説明してくれました。女性はドリンク無料、男性は相席(異性のペアが着席)が開始した時点から30分1500円の飲み放題がスタートする仕組み。ただし相手が来ない場合は、男女ともに1ドリンク500円で各自お酒を飲む。

通常、相席になった相手のチェンジシステムはありませんが(どちらかが帰るまでは同じ相手と飲むシステムです)、今回は取材ということで、取材のOKをもらった男性陣3組と順番に相席させていただきました。

お食事メニューは、枝豆299円、フライドポテト499円など、リーズナブルな価格設定。ちなみに食事類は相席タイムがはじまっても変わらずメニューと同じ価格です。入店時に手渡された番号で各自の注文を管理しているので、料理を注文時は男性の伝票につけるか、女性の伝票につけるか、それとなく話し合ってくださいね!

●1組目:だいごさん&りょうさんコンビ

そして待つこと15分。店員さんが「相手の方がお越しになります」と男性陣のビールを置いていきました。いよいよ幕開けです。

男性陣「こんばんは〜〜」

はい、来ました相方。相席タイム開始です。

32歳男性、だいごさんと、りょうさん。共に渋谷で務める会社員。高校時代からの友人とのことでとても仲良さそうです。

見た目はすごくオシャレな男性2人組でございます。だいごさんは相席屋2回目のリピーターで、彼女を探すというよりは、楽しかったから友人を誘って再度やってきたとのこと。聞けば前週に来店したばかり。どハマりですかね。

ちなみに前回来た際には連絡先を交換した女性がいましたが、LINEでごはんに誘ったところ返信が来なくなったそうでやや疑心暗鬼に。

彼「おかしいんだよね。たぶん、サクラだったんじゃないかな?」

S嬢「被害妄想でしょ」

私「スキルがなかっただけでしょ」

……終了。

●2組目:Nさん&Fさん

次の人が来るまで、ドリンクのお代わりをもらいに行こう。ちなみは相席中の飲み物はドリンクバー形式。さまざまなニーズに答えるためか、お酒の種類も多いです。女の子を考慮してかリキュール系も豊富、ドリンクバーでの会話からはじまる何かがあるのかもしれません。

「こんばんは〜」はい、2組目登場です。

会社員(営業職)で26歳のNさんと、27歳のFさん。こちらもちらも学生時代からのお友達とのこと。さわやかです。

「話題になってたし、行ってみようか」とノリで来たという彼らは、街コンを7カ所制覇している街コンマスターでした。定期的に「街コンジャパン」をチェックし、青山から用賀まで、都内の街コンで気になったものには予約をして参加しているとのこと。人気の街コンはすぐに埋まってしまうため争奪戦らしい。

ちなみに彼らの街コン検索対象は「20代限定街コン」だそうだ。

目の前に座る女性陣の顔が引きつっていたことを彼らは知らない。

チェンジで。

●3組目:いぶきさん&のださん

そんな中、隣りのテーブルでは、「黒ひげ危機一髪」を抱えながらやってきた男性陣達が目のめり気味に「かんぱ〜〜い」「これ負けた人はキスだから〜〜」「(女性陣無言)」といった酒場の闘いが開始されていました。

ちなみに相席屋では、無料で「黒ひげ危機一髪」「UNO」「野球盤」「トランプ」などのテーブルゲームを貸してくれます。会話に困ったら投入してみましょう。

で、最終組の男性陣が到着。

いぶきさん26歳(会社員・金融業)と、のださん27歳(会社員・金融業)。こちらは同僚同士で参加。共にリピーターで2回目の来店とのこと。

いぶきさんいわく「前回は、3組と相席して1勝1敗1引き分けだった」そう。

夜の22時くらいから入店し、1組目は女性陣の予定があったためすぐに終了(1引き分け)。2組目は女性陣の姿を見た瞬間にチェンジを切望(1敗)、3組目は会話も盛り上がりそのまま2軒目へ移動(1勝)したそうです。

恐ろしい。ところで相席屋では本来「チェンジ」はできないはずですが……?詳しく聞くと、どうやら「相手が席を立ってくれるようにそれとなく気付かせた」らしい。だったら自分が席を立てばいいのでは――と確認したら、「人気店なので一度席を立ってしまうと、もう一度入店するまでに少なくとも1時間はかかる。だから自分が席を立つのは避け、いかに相手を席から立たせるかがポイント」だそう。なるほど、男女の戦いはここでも繰り広げられているのかもしれない……。

●「居酒屋から日本を変えたい」

女性のお客さんにも話をうかがってみました。

声をかけたのはKさん(23歳)とAさん(23歳)の2人組。2回目の来店だという彼女たち、来店の目的は「コミュニティを広げたいから」とのこと。新しい友人を作るにしても、わざわざセッティングしなくても、勝手にお店側がセッティングしてくれるところがいいようです。

そもそも、なぜ今「相席屋」なのか?相席屋を運営するセクションエイトの広報さんにお話をうかがったところ、「若い方の居酒屋離れが進む今、居酒屋としてできる事はなんなのか?居酒屋から日本を変えるには何ができるのか?そういった考えが相席屋の始まりです。街に出てきてまで飲む必要がないと考えている方たちに、どうしたら来店していただけるのか。何か新しいものを提供することができれば、また街に出てきてもらえるのではないだろうかと考えました」とのことでした。

ちなみに地域によって年齢層は異なるそう。全体としては20代〜30代のお客が多く、渋谷店や新宿店は20代前半が中心、池袋店は20代半ばが中心とのこと。

ただ広報さんいわく、利用者が増えるにしたがって改善しなければいけない点も出てきたそう。

「実際に来店される方は出会いに対して真剣な方も多く、お客様同士でうまくマッチングできていないといった意見もいただきました」

とりわけ女性のお客さんからの意見が多く、今年2月には赤坂に、30歳以上限定の「相席屋R30」を開店したそう。こちらはより“出会い”に本気な人向けの店舗というわけですね。筆者ならびにS嬢が、その場で「次回は赤坂店に行きます」と広報さんに断言したのは言うまでもございません。

お酒を楽しく飲みにいくもよし、新しい出会いを求めるもよし。いつものメンバーでの飲み会に刺激を加えたいという方は足を運んでみては?

参考文献:アメーバニュース